一年の終わり間際に。
「自分を見つめ直すことができた一年でした」とインタビューなんかで聞いて「へー」って思っていたけど、自分にとってのこの一年はまさに自分を見つめ直し、変えることができた一年だったなと。
仕事
仕事は色んな事情もあって、一生懸命手抜きをしていたんだけど、一年間の振り返り面談の時に上司の上司に知ったかのようなことを指摘されて腹が立ち奮起。ルーディンワークは必要最低限以上に、とにかく面白いことをしてやれと、大きな案件を開拓したり、会社の人と人をつないで企画を立ち上げたり、そして実は自分でも一番の驚き:思いつきが具現化されちゃうことが決定したり。
とにかく走った。足がもつれてもいい。ゴールしなくてもいいって気持ちで。
勉強
齢34にして、改めてWEBデザインの勉強をし直すことに。元々3年前まではWEBの編集をやってたこともあって、ワイヤーフレームとかテキストとか作ってディレクションしてたけど、実際に自分がゼロから手を動かして作るような知識も腕もセンスもなく。
実はAdobe CS5.5が欲しかったという下心も少しありつつ、もしかしたら将来役立つスキルな気もずっとしていたし、そのうちゼロから書き起こしたサイトとか作ってみたかったので、嫁が毎日切り詰めて作ってくれているなけなしの貯金をはたいて、CS5.5付きの通信で勉強してる。
これが思ったより面白くて、ついでにデザイン論なんかもやってるので、今までなかった様々な視点が身についたような。
今まで街中を歩いていても、なんとなく「あの看板かわいいな」とか「あのロゴイケてるな」ぐらいにしか思わなかったのが、「あの看板がかわいい理由は通行人との距離を計算しつつ、主色がこれでこういうイメージを植えつけながらアイキャッチして、こんな心理に…」とか「あのロゴはあういう形だから、こういうイメージを持たせて、配色はこうで…」とかなってるわけですよ。美術2しか取ってなくても、デザインは好きなんです。
3.11
2011年を語る上でこの日のことは必ず触れられる。何年後も何十年後も何百年後もそうあるべき。今も陰ながら自分にできることを少しずつしてることについて語るのは蛇足だけど、毎日のようにこの日のことを考え、痛み、悲しむことで自分の価値観が変わった。このパブリックな場で、そのアウトプットのすべてを述べることはできないけれど、最も強く思ったことだけ書いてみる。
「できる限りシンプルに生きよう」
ということ。
かけがえのないものを大切にする、悲しいときは涙を流す、ごはんを食べることができるぐらい稼げるようにする、迷ったときはやめておく。。。など。
所詮自分が生きていたことなんて、歴史の教科書には乗らない。
どれだけ自分のエゴを押し通して、ひとを蹴落として、たいせつなものを犠牲にしてその名を残そうとしても残せるようなものではない。
それより自分の孫か、できればひ孫なぐらいまで「こんなじいさんがいてな」と語ってもらえるぐらいの愛を遺したい。金も遺せないけど。
2012年?
2012年は自分をもっとシンプルにして、価値観をもっともっとシンプルにしていきたい。